仮想通貨の転送で日銀オンラインの申請をしたときの手順のメモ

日銀オンラインを使わないといけない時が来た

以前の記事にもちょっと書いたが、自分は仮想通貨取引にbitfinexを使っている。海外業者になるので、3年ぐらい前に一回、外為法違反にならないようにするため、日銀オンラインの登録をして報告申請をした。それ以来外為法に抵触するほどの利益などもなく、1年ぐらいして日銀からしばらく使用されていないのでアカウントを停止すると、連絡があった。

取引は昨年11月以来ノーポジだったが、資金がドルのまま放置になっていて、この円安により円換算で20%ぐらいプラスになっている。そこで円安の内に国内に資金移動して円に変換しておこうと思い、いったんビットコインを購入して、GMOかコインチェックに転送してビットコインを円に換えようと思った。

とりあえず外為法に抵触しない量(3000万円相当まで)のビットコインを購入し、転送しようとしたら…。GMOやコインチェックのデポジット用のビットコインアドレス登録していなかった。正確には登録はしていたのだが、転送用のアドレスの登録が別途必要でbitflyerと、スマホウォレットのcoinomiのアドレスしか登録されていなかった。bitflyerは手数料高いし、coinomiでは円に換えようがないので、GMOとコインチェックのアドレスを指定しなおした。そしたらセキュリティのため新しいアドレスへの転送は5日間ホールド。と、いうことで転送できなくなってしまった。

外為法に抵触しない量のビットコインにしたのはアカウントが切れているのと、以前申請したときも申請内容間違っていたりで、日銀と電話で何回かやり取りしたり面倒だった。間違えなきゃいいんだけど。そのときどう申請したかメモっていなくて。

5日ホールドになったのでよくよく冷静に考えて、分ければ分けるほど数百円~数千円相当になるビットコインの転送手数料も増えるし、そもそも分けるのも面倒なので、日銀オンラインの申請もう一度しようという気になった。

と、いうわけで、その一部始終のメモ。


日銀オンラインの使用申請

まずは日銀オンラインの使用申請だ。申し込みの仕方などは 日銀オンライン利用案内(https://www.boj.or.jp/about/services/tame/t-denshi/t_densi08.htm/)のページに載っている。

最初にこのページをよく読み、 「日本銀行外為法手続きオンラインシステム利用申込書」という部分をクリックする。

各種書類の一覧画面になるので、その中から「日本銀行外為法手続きオンラインシステム利用申込書(本人用)」の欄にあるファイルをダウンロードする。

Wordでダウンロードして、申込書の「日付」「利用者氏名」「利用者住所」「責任者氏名(=利用者氏名)」「責任者メールアドレス」「責任者電話番号」「希望ユーザーID数」を記入して保存する。

上で作成した申請書を添付したメールを「gaitame@boj.or.jp」宛てに書いて送信する。

あとは連絡が来るのを待つ。というか、封筒で分厚いマニュアルと証明書の入ったCDが届く。
…というのが前回だったが、今回はすべてオンラインだった。ちなみに前回の分厚いマニュアル(数百ページの紙)はほとんど読まずに捨てた。

日銀から連絡が来る

日銀からは翌営業日ぐらいにメールでシステム使用の連絡が来る。
こんな内容のメールに添付ファイルが2つ。
・1つは手順書
・もう一つはクライアント証明書を取得するために必要なユーザID/パスワードが書かれたPDF
このPDF自体にさらにパスワードがかかっており、これは別に送られてくる「開封用パスワード」を記したメールにPDFのパスワードが記されている。

さらにもう一通メールが届いており、「初期パスワード」という内容のメールだが、これは後で使用する。

クライアント証明書を取得する

まずは前述のPDFを開封パスワードを使って開き、ユーザーID、パスワードを確認しておく。

まずはクライアント証明書発行のボタンを押す。

つぎのページで証明書発行アプリケーションが必要になるが、小さく「こちら」と書かれているリンクを押してアプリをダウンロードし開く。


インストールは特になにも変えるところはないので、次へ、次へ、インストール、完了とする。 ブラウザに戻って「証明書発行アプリケーションを起動」する。

上記のようなセキュリティ画面が開くことがあるので「開く」をおす。ちなみに私のブラウザはVivaldiなので上記のようになったが、ChromeやEdgeだと若干違うかもしれない。

アプリが立ち上がったら、「証明書発行」をおす。

前述のPDFに書かれていたユーザーIDとパスワードを入力し、「利用規約に同意する」のチェックボックスを入れると画面が切り替わる。

同意するしかない。


画面が戻ったら「発行」する。

クライアント証明書の情報が表示されるが、ふんわり眺めたら、閉じる。

ルート証明書のインストール

次はルート証明書をインストールしなければならない。

また、ブラウザにもどって、「ルート証明書ダウンロード」を押す。そのあとセキュリティの警告が何回か出るかもしれないが、とにかく開く。(ちなみに自分の環境では3回ぐらい警告がでた)

こんな画面になるので、「証明書のインストール」をする。

ここも特に何も変えなくていいので、次へ。

ここはそのまま 次へを押してはいけない
「証明書をすべて次のストアに配置する」を選んで「参照」をおす。

「信頼されたルート証明機関」をえらび「物理ストアを表示する」のチェックが入っていない状態で、「OK」を押す。


もとの画面に戻ったら、次へ、完了と進める。

最後に警告が出るが、「はい」をおして完了。あとは「OK」をおして閉じていく。

ここまでが準備。

日銀オンラインの初期パスワードの変更

アプリと言ってもブラウザアプリなので「https://e-gaitame.boj.or.jp/」を開く。

証明書の選択画面が出たら「OK」

ログイン画面が出てきたら、ユーザーIDはクライアント証明書取得時のPDFのユーザーID、パスワードは別途届いている「初期パスワード」のタイトルのメールに書かれているパスワードでログインする。

パスワードを変更する。

パスワードは月一回のペースで変更が必要。そうしないと、アカウントが凍結→削除される。(前回の反省)


いよいよ日銀への報告書を書いて提出

日銀外為法オンラインシステム(https://e-gaitame.boj.or.jp/)へ。

ユーザー/パスワードを入力。

「電子様式ダウンロード」を押す。

仮想通貨の転送は様式番号01なので、その様式ファイルのzipをダウンロードする。
※ちなみに資料を再度探したら見つかった。で、日銀のホームページから別のレイアウトのExcelがダウンロードできる。下に記載している今回の形式のExcelは、4年前に提出したフォーマットに近いのだが、そのときは日銀のホームページのフォーマットで書き直しさせられた。そのフォーマットのほうが確かにわかりやすいのだが、そっちのフォーマットでアップロードしようとすると今回はエラーになるので下の形式で記載した。不安。

H010040000.xlsxのファイルを編集する。
「報告者の区分」:5
「責任者氏名」「担当者氏名」:どちらも自分の名前
「電話番号」:自分の名前
「取引の相手方の名称」:取引所の名称
「取引の相手方の国名または地域」:取引所の所在地。わからなければ適当に香港かキプロスあたりにする。
「暗号資産の本邦通貨への換算方法」:1.実勢相場
「国際収支項目番号」:880 1100 (2022/11/04日銀から電話きて880ではなく1100にして訂正報告してくださいといわれた)
「支払または支払いの受領の目的」:仮想通貨交換のための資金移動
「通貨」:200暗号資産
「支払」「支払の受領」:数字は仮想通貨の日本円換算金額。「支払」は日本から海外への転送、「支払の受領」は海外から日本への転送。

書き終わったら、再び日銀外為法オンラインシステムに戻って「新規報告」を押す。

氏名、電話番号を上段に入力し、様式種別は「報告省令」、様式番号は「1」、対象時期は仮想通貨を転送した日、送信ファイルは電子様式からダウンロードして作成したExcelファイルを指定したら、スクロールして下の方にある「次へ」ボタンを押す。

確認画面が出たら、「送信」ボタンをおす。ちなみに、ここで日銀システムがちゃんとExcelのフォーマットとかをチェックするので、違うものをアップロードしようとしてもエラーになる。

と、いうことで、上記のような画面になれば送信完了。3,000万円こえたら毎回これをしないといけない。


ん~、なんかよく読んでいると海外で1ヶ月に1億円相当以上の取引がある場合も報告対象なのかな。
よくわかんないけど、いままでやってないな。ま、実際関係ありそうなのは今年の7月だけだと思うけど、今回ちゃんと申請したんだし、ま、いっか。

コメント

このブログの人気の投稿

楽天ラッキーくじ 処理設定ページ

楽天ラッキーくじ スタートページ