RDP Wrapperのすすめ
RDP Wrapperを使用した、バックグラウンド処理の紹介
楽天ラッキーくじ半自動君などを実行していると、ウインドウが勝手にトップに上がってきたりして、終わるまで作業できなくなります。
あ~うっとうしい。
と、思ってましたよね。
比較的手軽にバックグラウンド処理をさせる方法があります。
別ユーザーを作って、そのユーザーで実行してしまう方法です。
ただ、完全にバックグラウンドだとうまくいかないこともあります。
画面をクリックさせる処理などです。
vmwareなどで別マシンをつくってそこで実行してもいいんですが、ちょっと大変なのでRDP Wrapperというアプリを使って、リモートデスクトップを利用してフォアグラウンドでありながらバックグラウンドで処理させます。
さらにWindows標準機能であるタスクビューを使って、別のデスクトップ画面にリモートデスクトップ画面を移動させれば、自分の作業を全く邪魔せずにバックグラウンド処理させることができます。
私はいつもこれで実行してほったらかしです。
自分のWindows 11が壊れてしまい、クリーンインストールしたついでに手順を全部書いときます。
RDP Wrapperフォルダの作成とWindows Defenderの設定
RDP Wrapperのためのフォルダをつくり、危険なプログラムと認識されない設定をする。
ターミナル(管理者)を立ち上げる
下記をターミナル(管理者)で実行する
枠内をクリックするとソースがクリップボードにコピーされます |
### RDP Wrapperのフォルダ $RDPWrapperFolder = "C:\Program Files\RDP Wrapper" ### RDP Wrapperのフォルダ作成 mkdir $RDPWrapperFolder ### Windows Defenderのウィルスチェック除外に設定する Add-MpPreference -ExclusionPath $RDPWrapperFolder ### 一時的にWindows Defenderのリアルタイムウィルスチェックを停止する Set-MpPreference -DisableRealtimeMonitoring 1 |
これにより、RDP Wrapperのフォルダが作成される。
RDP WrapperはMicrosoftに目をつけられているので、ウィルスではないが危険なプログラム扱い。
このため、RDP Wrapperのフォルダをウィルスチェック対象外にし、インストールが終わるまではいったんリアルタイムチェックもしないようにしておく。
RDP Wrapperのダウンロード
RDP Wrapper は https://github.com/stascorp/rdpwrap/releases からダウンロードする
ダウンロードの対象は「RDPWrap-v1.6.2.zip」を選ぶ
もし、以下のように「危険なダウンロードがブロックされました」と出た場合は以下の絵を参考にダウンロードする
RDP Wrapper AutoUpdaterのダウンロード
RDP Wrapper AutoUpdaterは https://github.com/asmtron/rdpwrap/blob/master/binary-download.md からダウンロードする
RDP Wrapperのファイルを解凍する
ダウンロードした「RDPWrap-v1.6.2.zip」「autoupdate_v1.2.zip」を解凍して、「C:\Program Files\RDP Wrapper」にすべて移動する
Windows Defenderのリアルタイム保護の有効化
RDP Wrapperのファイルを移動し終わったら、Windows Defenderのリアルタイム保護を有効にする
RDP Wrapperフォルダの作成とWindows Defenderの設定と同様にターミナル(管理者)を立ち上げる
下記をターミナル(管理者)で実行する
枠内をクリックするとソースがクリップボードにコピーされます |
### 停止していたWindows Defenderのリアルタイム保護を再開する Set-MpPreference -DisableRealtimeMonitoring 0 |
リモートデスクトップを実行するためのユーザを作成する
RDP Wrapperで起動するリモートデスクトップユーザーを作成する
「コントロールパネル」や「設定」の画面から作ってもいいが、めんどくさいのでコマンドで作成する
ここに入力すると、下のソースが変更されます→
管理者にする
下記をターミナル(管理者)で実行する
枠内をクリックするとソースがクリップボードにコピーされます |
### ユーザーを作成 net user ユーザーID パスワード /add |
リモートデスクトップを有効にする
リモートデスクトップの設定画面を呼び出すために「ファイル名を指定して実行」で「ms-settings:remotedesktop」を入力する
RDP Wrapperを有効化する
RDP Wrapperを有効化するために「C:\Program Files\RDP Wrapper\install.bat」を管理者で実行する
(右クリックメニューのカスタマイズは「こちら」を参照)
最新のwindows 11用のパッチファイルを適用するために「C:\Program Files\RDP Wrapper\autoupdate.bat」を管理者で実行する
パッチが正しく適用されたかどうかを確認するために「:\Program Files\RDP Wrapper\RDPConf.exe」を起動する
左の状態になっていれば、正しくインストールされている。
手順を見直してください。
「autoupdate.bat」をPC起動時に自動実行する設定
Windows Updateなどがあった場合、新しいパッチをあてる必要がある。これをPC起動時に自動実行するようにする
「C:\Program Files\RDP Wrapper\helper\autoupdate__enable_autorun_on_startup.bat」を管理者で実行する
リモートデスクトップの初回起動
ファイル名を指定して実行で「mstsc」を実行してリモートデスクトップを起動する
「オプションの表示」を押す
「コンピューター」に「127.0.0.10」、「ユーザー名」に上記で作成した「ユーザーID」をいれ、「資格情報を保存できるようにする」にチェックを入れる。
※「127.0.0.10」の部分は「127.0.0.2」~「127.0.0.254」のどれでもいい
複数のユーザーでそれぞれリモートデスクトップを立ち上げる予定であればそれぞれのユーザー用のIPアドレスにする
(ちなみに私はリモートデスクトップを2つ立ち上げるので2つ用意してます)
いれたら「ローカルリソース」のタブをクリックする
リモートオーディオの設定で「再生しない」を設定し、「詳細設定」タブをクリックする
最後に「OK」を押す
こんな感じでリモートデスクトップが開けばOK
ユーザー設定の保存
何もしないで2回目の起動をしたときに動作が変になることがあるのでユーザー設定をコマンドで保存する
ここに入力すると、下のソースが変更されます→
IPアドレス:127.0.0.
下記をターミナル(管理者)で実行する
枠内をクリックするとソースがクリップボードにコピーされます |
### ユーザーを作成 Cmdkey /generic:TERMSRV/127.0.0.10 /user:ユーザーID /pass:パスワード |
リモートデスクトップ用のショートカットをつくる
あとで使えるように、ショートカットを作成する
ショートカットには「mstsc /v:127.0.0.10」と入力する
ショートカット名をつけて完了する
タスクビューを使ってリモートデスクトップを裏で動かす
ここまで来たらあとはショートカットからリモートデスクトップを起動して、リモートデスクトップ内で「楽天ラッキーくじ半自動君」などを動かすだけでもいいのですが、タスクバーにリモートデスクトップがあるとついついクリックしちゃったりして自分の作業の邪魔になったりするので、新しいデスクトップを作ってそっちでリモートデスクトップを動かしたりしましょう
あとは例えばデスクトップ2側でリモートデスクトップを起動し、その中でバックグラウンドで使用したいアプリを起動させ、デスクトップ1側で自分の作業をするなどすれば、時間を無駄にしないで済みますよ。
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